限りない日々の逃走劇

主にtacicaを褒め讃えるためのブログです

堕天使拷問刑が届いたぜ

はい。タイトル以上の内容はない私的な日記です。

最近巷を騒がせている、とある本があります。
そう、飛鳥部勝則の『堕天使拷問刑』です。

www.hayakawa-online.co.jp

知らない方の為に軽く説明を置いておきますと、この作品は2008年に出版されて以来絶版になっていた稀覯本なんですね。
絶版になっていた理由に関してはセンシティブな議題だし、僕も全く詳しくないので伏せますが、とにかく流通数が少ない作品だったわけです。
それに対し内容がどうもブッ飛んだものらしく、カルト的な人気を博して噂が広がり、結果として中古で2,3万程の値が付く程までに高騰した......って感じの経緯で合ってますか?

不正確さを多分に含む情報なので、詳しくは各々調べてもらいたいです。ネットの記事を安易に鵜吞みにしちゃダメだぞ!(最低な開き直り)

まま、とにかく。そんな幻と呼べるほどの作品が、この2023年10月に再版した訳ですね。
いや~凄いよねぇ。火蛾も文庫化されたし、鵼の碑は出るし、一体全体今年はどうなっているんだ。
浅いミステリ読みの僕でもびっくりするようなニュースばかりで、当惑してしまいます。

そんな賑わいに乗せられて買った『堕天使拷問刑』が、先日我が家に届きました。

これだ!

じゃ~~~ん

いやー、いいね!
写真だと分からないかもだけど結構分厚いです。チラリズム満載の装丁も相まって存在感抜群。
あと、おまけ掌編が2冊もついています。
5000円弱かかるだけあって満足度が高い。

後は肝心の中身ですが......、まだ読んでいないのでなんもコメントできません。
結構文量が多いので、まとまった休みにじっくり読もうと考えています。
楽しみだぜ。

 

でまぁ、ここからは完全にただの個人的な思い出語りになってしまいますが、最初から似たようなものなので気にせずグダグダ喋りますね。

実は僕がこの作品を手にするのは初めてではありませんでした。
そう、忘れることはない。あれは一昨年か去年の8月だったか9月くらい(あやふや)。堕天使拷問刑を遠くにある図書館まで借りに行ったのです。
かなり前から飛鳥部勝則作品の存在は知っていて、調べてみたら住んでいる町の外れの方にある図書館に蔵書してあると分かり、ウキウキで歩を進めたのでした。

そんならもう読んでるのか、と思われるでしょう。しかし前述の通り、僕はまだこの作品を読破していません。
理由は非常に情けない話で、単に長いから途中で挫折しただけです。
相手は450ページ超・2段組みの大作。練度の低い本読みがしっぽを巻いて逃げ出すのも当然の帰結三大奇書を読んでから出直しな!
僕はそっと、堕天使拷問刑を司書さんに返しました。
敗北の悔しさか、或いはリベンジへの闘志が流させた涙が零れ落ちるのを、止めもしないまま......。

そんな事情があった為、今になりあの本が復刊するという話を聞いても、(まぁ図書館で借りられるからな)と購入は結構迷っていました。
......ですが。ああ何ということか!
いざ図書館で調べてみたら、ないんですよ。
『堕天使拷問刑』の在庫が。
いやちょっと待ってよ。なんでだよ。ちょっと前まではあったはずだろと。
誰かが飲み物を零してダメにしてしまったのか、稀覯本だと知って盗みを働いたのか、はたまた僕が借りて読んだ記憶自体が妄想だったのか(信頼できない語り手メソッド)。
如何なる理由があったにせよ、僕の住む町から『堕天使拷問刑』は消えてしまったのです。
となると、もう買う以外に選択肢はありません。瞬時に書泉オンラインにアクセスしました。
そんなこんなで僕は購入に至ったのです。

まぁ結局どんな経緯があって蔵書が消えたのかは分からないので、誰を責めることもできません。
そう、逆に考えれば借りられなくなったおかげで購入に踏ん切りがついたのだから寧ろ良かった......、ん?待てよ。
そう言えば、火蛾も図書館に蔵書があったはずなのに、いつの間にか消えていたような。
......僕の街にはどうやら、稀覯本ハンター(という名の窃盗犯)がいるようだ。
街の宝を盗む不届き者に、重い天誅が下ることを祈ろう。
半永久的にお腹を壊してしまえ!

 

あと自分語りついでにちょっとした宣伝なのですが、少し前に本の感想ブログを開設しました。
これです。

ahobird.hatenadiary.jp

読んだ本の感想を3年前くらいからノートに書き溜めていて、いつか公開したいなと考えていました。
なのでそれが叶って、結構嬉しいです。

文体も文量も扱っている媒体もこっちのブログとは全く異なるので、本ブログの読者の方(いるのか?)に需要はないかもしれません。
ですので強いることはしませんが、もし1ページでも読んでくれる人がいたらめっちゃ嬉しいです。

さて、問題はあと200個くらい載せていない感想があることなのですが......どうしたらいいんだろ。
一記事書くのに10分掛かるとして、200個書けば2000分≒33時間......、ダッッッル!
誰か時間をおくれ。
まぁ趣味でやってるから、スローペースで削っていければいいかな。
こっちのブログの更新ペースは以前と変わらず、月1くらいを維持しようと思います。ほんとはもうちょっとペースを速めたいんだけどね。

堕天使拷問刑の感想も”立ち向かう~”の方には必ずアップします。
読み終わっての熱量次第ではこっちにも長めの文量で書くつもりですが、こればかりは蓋を開けてみないと分かりませんね。
果たしてどんな物語なのか、想像を巡らせて期待に胸を膨らませたところで、この記事を締めたいと思います。

では、またどこかで。