限りない日々の逃走劇

主にtacicaを褒め讃えるためのブログです

「ぼっち・ざ・ろっく!」めっちゃ良かったですね!

はい、タイトル通り最終回を見終えての感想です。
「ぼっち・ざ・ろっく!」めちゃくちゃ好みな作品でした。

私事なのですが美少女アニメと呼ばれる類の作品を今まで観たことなくて、少々抵抗がありました。
で、ぼざろに関してはサブタイがアジカンの曲名パロになっていると聞いて、3話くらいから観始めた訳なのですが、自分が持っていた勝手なイメージとは全然違っていて、とっても楽しめました。

 

とにかくコメディーとしておもしろい!
奇行と迷走ばかりのぼっちちゃんを始めとして皆キャラが立っていて、織りなされるギャグも火力が高く、見ていて何回も声を出して笑いました。
まさか美少女アニメ(?)の主人公がダンボールかぶったりゲ〇吐いたり、初代ポケモンの”けつばん”みたいになるとは思わんかったよ。

ちなみに山田推しです。ミステリアスに見えてその実色々抜けているだけっていうのがいいですよね。
でも後輩からお金を巻き上げるのはやめよう!

 

あと基本コメディー調で進むから、要所のライブシーンがギャップもあってすっごくかっこよく感じました。
特に8話のライブシーンなんかは最高でしたね!


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演奏が合わない描写が本当にリアルで、観ているこっちまで嫌な汗をかくようでした。
だからこそぼっちちゃんの突然のギターから始まる「あのバンド」のカタルシスが半端なかったですねぇ。
まさにギターヒーロー

そして改めて実感したのがロックの良さです。
個人的な好みの話になってしまうのですが、ロックの”劣等感やコンプレックスもあるけど、それでも生きていこう”っていう精神が大好きで。
結束バンドの曲はそれを地で行くようなものばかりで、あまりにもツボでした。

「小さな海」とか超ピンポイントにツボですね。

いつまで待っても 僕は 僕なんだよ

変わらないのも 僕の 僕のせい

それでも何か ちょっと ちょっとでいい

僕の光になって 行き先を照らしてくれよ

いや本当にいい歌詞だなぁ。
このネガティブな矢印を自分に突き刺す感じは、僕が1番好きなバンドのtacicaにも通じるところがあります(具体的には「γ」とか)。

アルバムに収録された14曲(多いな!)、どれもいい曲ばかりでなおかつぼっちちゃんの心情を表していて、アニメ作品という枠を超えた素晴らしい1枚でした。
いつか感想を書きたいな。

 

そしてそして何より語りたかったのが最終回のEDにアジカンの「転がる岩、君に朝が降る」を持ってきたことですよ!
いや~~、センスしかない。
元々大好きな曲で(近年はまったにわかですが)、”凍てつく世界を転がるように走り出した”という言葉に支えられてきました。

それで、今回はぼっちちゃんのカバーという形だったのですが、これまた素晴らしかったですね。
原曲の澄んだ空気感はそのままに、ぼっちちゃんの弱々しいけど必死な歌声が加わって、より切実さを含んだ曲になっていると思います(声優さんってすげぇな)。

作品通してずっと思っていたんですが、ぼっちちゃんを心から応援したくなるのがいいんですよね。
最初に喜多さんに話しかけるシーンとか初路上ライブの時とか、創作物ということを忘れて心の中でがんばれ!と念じてしまいました。

そんなぼっちちゃんみたいに(僕含め)弱気になりがちな人に、大丈夫だと思わせてくれるのがアジカンの良さだと思うんですよ。
だから作品自体にものすごく合っているし、ゴッチちゃんの「大切に扱ってくれてうれしい」という言葉にとても頷けます。

心の底からぼっち・ざ・ろっくを観てよかったな、アジカン聴いていてよかったなって感じました。

他の曲のカバーも聴きたいですね!
「未だ見ぬ明日に」とか「ループ&ループ」とか「十二進法の夕景」も聴きたいな。あと「バイシクルレース」もいいし「君という花」は外せないよな!あとあと「アンダースタンド」もいいでしょー、それから.......。
挙げるとキリがないですね笑。

2期が待ち遠しいなー。

 


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転がるぼっち、君に朝が降る